プレゼンをする時に気をつけていること
(Last modified : 2008/10/09)
プレゼンをする時に気をつけていることのメモ。
想定している場面:研究紹介など
>>大前提
- 何が問題で何を調べる為にどういう方法を用いたのかを明確に伝えられるようにプレゼンを行う。
- 話す相手を意識する
研究分野をまったく知らない学部生相手のプレゼンなのか、指導教官相手のプレゼンなのかで内容はまったく変わってくる。
相手の知識のレベルに合わせてイントロを作るなどの工夫が必要。
>>スライドの構成
(イントロ)
- この発表で紹介する研究が、その分野全体でどういう位置づけであるのかを明確にする
- イントロは特に視覚的にすることを心掛ける。図や写真を多くするなどの工夫をする
- 何が問題で何を調べる為に、この後どういう方法を用いるのかをきちんと述べてからモデルの話へ
(モデル)
- モデルの中で何を行ったのかイメージさせる →どういう方法で調べたのか
端折らない、図を効果的に使う、何をどのような順番で行ったのか明確に
- 変数や記号をはじめて登場させるときには、かならずそれらが何をあらわすのか記述する
(計算)
- 出発点と流れと結果を明確にする。何を思ってその流れで計算を行ったのか見失わないように
- 式を出す場合には、その式が何を表す式なのか、まず述べる。各項の細かい役割はその後で
(シミュレーション)
(グラフ)
- gnuplotで打ち出した図は、デフォルト設定では見えずらい(薄いし小さい)
→フォントの種類と大きさ、プロットする点の色形はカスタマイズすること(赤や青などの目立つ色と、ダイヤなどの目立つ形を使う)
- 軸のラベルに加え、大きく記号を併記する。例えば時刻なら、timeとラベルをつけた横に、tとでも書いておく
- 説明
何を示したグラフなのか
各軸が何の量を示しているか
複数のプロットデータがひとつの図に入っている場合、それぞれどう異なるのか
そのグラフで言いたいことは何かきちんと強調する
→たとえば転移点があることを主張したいのなら、その点を矢印で指すなり丸で囲むなりする
(まとめ)
- 何が問題で何を調べる為にどういう方法を用いたのかを簡単に再度書く。
- 得られた結果を述べる
- 考察と今後の展開を述べる
>>話し方
- 早口にならないように気をつける
- ページ間のつながりを意識して話す。
ex) 「このFig.1では、このような結果が示されました。このことについて、次のスライドで考察します。」
- 聴衆をちゃんと見る
→一人で勝手に気持ちよくならない
>>質問の受け答え
>>tips
- 正しい日本語を書く
主語述語を意識して書く。むやみに主語を略さない。
その、このなどの指示語に注意。
- 英字略語(専門用語に多い)は、初回登場時にはきちんとフルネームで書く
ex)「このモデルにおいては、空間構造としてSF(Scale-Free)性を持ったネットワークを....」
- 配色には十分気をつける
ex) 白を背景色にしている場合に蛍光色で文字を書いても読めない
- フォントの大きさは基本24pt、最低20pt以上
- ページの表題は、そのページの内容がパッとわかるように言葉を選ぶ
- スライドに書いていないことはしゃべらない=口で言った事はすべてスライドに書く
- ページは聴衆が上から下への一方向に視線を送れば良いように構成する
- 発表全体の流れを意識してページを作成する。ページ単位で内容が切れないよう気をつける
- 対照的な物事をあらわすのに、補色は効果的である
- リファレンスをつけることを忘れない
- 15分程度の発表では、大体1枚/1minである
- 聴衆は基本的に定義した変数をすぐ忘れる。数ページ前に定義した変数を再度登場させる場合は、
もう一度口頭で簡単に述べるか、reminderをつける
- スライド内で使う用語は統一する
ex)"クラスター係数", "クラスタリング指数", "クラスター指数", などと、言い回しを微妙に変えたりしない
>>最後に
- 「相手に分かってもらいたい」という気持ち(=『サービス精神』)が重要である。 by 指導教官