公共財の最適供給の問題について

公共財の最適供給の問題について話したいと思います。 この問題は、公共経済学における市場の失敗の第一の例であると同時に、公共財に 最適な供給機構が存在しない現状において、市場均衡模型の是非をめぐる主要な 争点の一つであるといえるかもしれません。 この問題の主な困難は、公共財が外部性を有する財であることにあります。 外部性を有する財とは、通常の私的財と異なり、その財を消費することが消費主体 のみならず第三者の利得をも副次的に変化させてしまう財のことを言います。 この副次的効果のために市場均衡模型のもつ最適の性質が損なわれます。

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