ネットワーク上における位相振動子ダイナミクスの縮約2

一昨年度報告した振動子ネットワークを記述する位相方程式の粗視化理論について、理論が完成したのでその続きを報告する。
本理論では位相ロック解の周りで線形化した方程式の固有値問題の解の情報から“非線形固有モード”を定義し、不必要な運動モードを捨てることで粗視化を行う[1]。具体例としてランダム振動子ネットワーク、クラスタリング現象、周期外力下のカオス的ダイナミクスなどに適用した結果を紹介する。

(本研究はお茶の水女子大学理学部情報科学科の郡宏氏との共同研究である。)

[1] Y. Izumida and H. Kori, arXiv:1311.0917.

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